【公務員試験】市役所の作文・論文試験の対策!頻出テーマから作文の書き方まで徹底解説

作文試験の頻出テーマについて知りたい、作文の書き方や対策方法を知りたいという方も多いと思います。

そこでこの記事では、

イバジムさん

・作文試験って重要なの?

・作文試験のウエイトは?

・そもそもどうやって書けばいいの?

・作文試験の対策方法は?

・よく出るテーマってなに?

という疑問を解決したいと思います。

まずは例を見てみよう!

例:「ワークライフバランスの実現に向けて行政の取り組むべきこと」

 日本では働き方改革による長時間労働の是正など、ワークライフバランスへの関心が集まっている。ワークライフバランスとは仕事と私生活におけるすべてのことが対象になるわけだが、私が注目したいのは子育てをしている女性のワークライフバランスの充実についてである。この問題について行政が取り組むべきことは多くあるが、私は三つのことを強く推進したい。(序論)

 一つ目は、子どもを長時間預けておくことのできる施設の拡充である。「小一の壁」という具体的な問題も出てきているように、働きながら子育てをする女性のニーズに対応できていないのが現状である。そこで重要になってくるのが、子どもを預けておくことのできる施設の拡充である。子どもが学校が終わった後に勉強やスポーツのできる施設など、子どもの受け皿を作る必要があると考える。(本論①)

 二つ目は、事業者への推進活動である。ワークライフバランスは労働者側が望んでいても企業側がその必要性を認識していなければ成り立たない。行政は企業にワークライフバランスの重要性を説明する場を設け、積極的に取り組んでいる企業の認定や表彰をすべきだと考える。(本論②)

 三つ目は、育児休暇を義務付ける法律や条例の制定である。女性の就業率のM字カーブ問題からもわかるように、子育てのために仕事を辞めざるを得ない人は多くいる。そこで必要なのがある程度の強制力である。育児休暇は取らなくてはいけないものだと認識を変えることで、それが当たり前のことだと徐々に浸透させていくような取り組みが必要だと考える。(本論③)

 行政がワークライフバランスの実現に向けて取り組むべきことは多いが、私の考える取り組むべきことはこの三つである。子育てをする女性の負担軽減、企業側の意識改革、法律や条例による強制力、この三つを柱に取り組むことでワークライフバランスの実現が可能になると考える。(結論)〈文字数:762文字〉

イバジムさん

このような感じで書ければ合格です。詳しい書き方についてはこのあと説明します。

作文・論文を書くためには時事を知っておくことが必須!

作文・論文を書くうえで時事を知っていることは重要です。例文にも「小1の壁」、「M字カーブ」という言葉出てきますが、このような論作文のキーワードになるような言葉知っているかどうかが高得点を取るためのカギです。時事に関する知識を増やしたいのであれば、速攻の時事を読むことをおすすめします。

作文試験はどれくらいのウエイトなのか?

作文試験と教養試験ってどっちが配点が高いのかな?

イバジムくん

イバジムさん

自治体にもよるけど基本的には教養試験の方が配点は高いと思う。

教養が100だとすると、作文は50くらいのイメージかな。

なるほど。

それを聞くと余計やる気がでないなー…

イバジムくん

イバジムさん

もちろん公表をしているわけではないから本当のところはわからないけどね!

それに作文は二次試験として組み込まれる自治体もあるから油断は禁物だよ!

教養試験よりも作文試験の方が配点が高いことはほとんどありませんが、自治体によってはあり得ます。特に教養試験としてSPIやSCOAを導入しているところは作文試験の配点も大きい可能性があるので注意しましょう。また、教養試験と同じ日に作文試験が実施されることが多いですが、作文試験は二次試験として扱う自治体もあります。油断せずにしっかり演習をしましょう。

作文の書き方のポイント

①ですます調にはしない

作文試験はですます調でいいんだよね?

イバジムくん

イバジムさん

ダメではないけど使わないほうが無難だよ!

そうなの!?

でも何で使わないほうがいいの?

イバジムくん

イバジムさん

論文試験ではですます調は使えないんだ!

作文試験にも論文試験にも対応できるようにするためにはですます調を使わずに書くようにするのがおすすめだよ!

基本的にですます調は避けた方が良いです。作文試験であればですます調でも問題ありませんが、論文試験ではNGです。どちらにも対応できるようにするためには最初からですます調を使わずに書く方がおすすめです。

②書く前に骨組みを作る

作文なんてとりあえず思いついたことを書いていけば大丈夫でしょ!

イバジムくん

イバジムさん

それはあまり良い書き方じゃないかな…!

作文は書く前に骨組みを作ることが重要だよ!

そうなの!?

でも骨組みって言われてもよくわからないなー。

イバジムくん

イバジムさん

例えば「市民に求められる公務員像とは何か」という作文を書く場合、

①親しみやすい存在であること

②迅速で柔軟な対応ができること

③市民の方々を支えているという熱意があること

このような感じで書く前に骨組みを作っておくと作文は書きやすくなるよ。

なるほど!

この骨組みに文章を肉付けしていけば良いんだね!

イバジムくん

作文は書く時は骨組みを作ることが重要です。何も考えずに書き出してしまうと文章のバランスが悪くなったり、修正が効かなくなったりします。試験時間が60分の場合、骨組みの作成に15~20分ほど書けるようにしましょう。残りの時間は書くことに集中すれば十分に間に合います。

③序論→本論→結論の順に書く

作文ってどういう順序で書けばいいんだろ?

イバジムくん

イバジムさん

基本的には、序論→本論→結論の順で書くのが無難だよ!

確かに例文もその順で書いているね!

参考にしてみるよ!

イバジムくん

文章を書くときは序論→本論→結論の順で書くようにしましょう。序論では作文のテーマに関する背景を書くようにしましょう。また本論は「1つ目は…。2つ目は…。」のようにいくつかに分けて書くと見やすくなります。最後の結論は書いたことを簡潔にまとめるだけで構いません。

作文試験によく出題されるテーマ

仕事に関すること

・あなたにとって仕事とはどのようなものか

・チームワークをするうえで大切なこと

・職員になったらどのようなことを心掛けていきたいか

イバジムさん

仕事に関するテーマでは、あなたの持っている仕事への価値観や仕事をする上で心がけていることを聞かれることが多いです。自分の価値観をしっかり書けるように整理しておきましょう。

公務員に関すること

・あなたにとって理想の公務員像とはどのようなものか

・あなたが考える公務員の仕事とやりがい

・公務員として働くために大切なことは何か

・○○市の職員として取り組みたい仕事

イバジムさん

公務員に関するテーマでは、あなたが公務員になった時のことをしっかりイメージできているかについて聞かれることが多いです。自分はどんな職員になりたいのか、どんなことをしたいのかを明確にしておきましょう。

自分に関すること

・あなたがこれまでにチャレンジした経験とそれから学んだこと

・あなたの挫折した経験とそれをどう乗り越えたか

・あなたが最も努力したこととそれを職員としてどう活かせるか

イバジムさん

自分に関するテーマでは、これまでの人生においてどのような経験をし、それをどう受け止めているのかについて聞かれることが多いです。挫折や失敗経験は定番なので必ず書けるようにしましょう。

行政に関すること

・誰もが活躍できる社会の実現のために行政が取り組むべきこと

・災害の発生に備え行政の取り組むべきこと

・住みつづけたいまちづくりのために行政の取り組むべきこと

・行政において、SNS をどのように活用すれば効果的か

イバジムさん

行政に関するテーマでは行政の視点からどのようなことができるかを聞かれることが多いです。行政ができることとできないことを明確にしておくようにしましょう。

社会に関すること

・今の日本における働き方に関する課題と、その課題に対してどのように取り組むべきか

・最近関心をもったニュースとそれについてどう思ったのか

・テクノロジーは貧困をなくすことができるのか

・AI・IoTが普及することのメリット・デメリット

イバジムさん

社会に関するテーマでは、あなたがどのような視点で社会を眺めているのかを聞いてくることが多いです。明確な正解というものは存在しないため、日ごろからさまざまな情報にアンテナを張り、自分なりの意見を持っておくことが重要です。

まとめ

まとめ

・作文試験のウエイト

教養試験が100だとすると50程度

・作文を書くときのポイント

①ですます調にはしない

②書く前に骨組みを作る

③序論→本論→結論の順に書く

・作文試験によく出題されるテーマ

①仕事に関すること

②公務員に関すること

③自分に関すること

④行政に関すること

⑤社会に関すること

イバジムさん

以上がまとめになります。

良く出題されるテーマを参考にしてしっかり演習してみましょう!